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映画の中で :by 松井大和

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 持ち前の出不精が災いして、劇場まで足を運んで映画を見るということをしなくなって久しい。なにせ最後に劇場で見たのが2005年のスターウォーズ・エピソード3というていたらくである。近所には新宿線の新所沢に劇場があるにはあるが、残念ながらスクリーンが小さく、また、必ずしも見たい作品が上映されているとも限らないので、一回だけ利用してそれっきりである。それでも、基本的に劇映画は大好きなので不本意ながらもテレビ画面で新旧の作品をよく見ている。
 お好みはハリウッド製のアクション映画だが、前々から気になっていることに、アメリカ映画の中での鉄道(主に列車)の扱われ方がある。鉄道が登場する映画というと有名なところでは「大列車作戦」とか「オリエント急行殺人事件」など、鉄道や列車が物語の舞台になっているものがよく語られているが、私が気になるのは小道具としての(小道具としては大きいけど)鉄道である。例えば、ヘリコプターが主役の映画「ブルーサンダー」では線路上に降りたヘリコプターに貨物列車を衝突させて破壊し、シュワルツェネッガーの「イレイサー」では悪役の乗った車を踏切上に置き去りにして、やはり列車に突っ込ませて解決している。さらに、「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」でもタイムマシンが列車に追突されてバラバラになって話が終わる。どれも古い作品なので、ネタバレについてはご容赦願いたいが、いずれもとんでもない列車事故であるにも関わらず、何のフォローもされないばかりか、列車は何事もなかったかのようにそのまま走り去ってしまう。最近のものではウィル・スミス主演の「ハンコック」の1シーンで、やはり貨物列車が主人公のせいで大事故を起こすのだが、それも映画の中では子供が自転車で転んだ程度の扱いである。ひょっとするとアメリカでは鉄道の事故っていうのはニュースにならないのかしらとさえ思ってしまう。
 基本的に主役とその関係の人物に別状がなければ、たとえアメリカ国内で核爆弾が炸裂しても、ちょっと大きめの事件・事故という程度で済ませてしまうのが、ハリウッドの映画の作り方なのかもしれないが、あまりにも大雑把過ぎる。大地震や大津波が引き起こす災害なら防ぎようもないし、物語にオチを付ける要素として納得もできるが、鉄道列車がそれと同様な扱われ方をするようになったのは一体どんないきさつがあったのか、鉄道会社から文句は出ないのかなど、気になって夜も寝られないのである。

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所沢唯一の映画館。とても小さい。