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Rail No.67

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米子界隈の鉄道

■法勝寺電鉄
■山陰本線の客車たち
■北京,天津周辺の煙

伯耆の国の西の端,もう少し行けば出雲の国へと差し掛かるあたりに位置する米子市.ここが山陰地方の鉄道発祥の地です.最初の開通から106年.どのように歩んできたのか,“レイル”としては初めて採り上げ,まとめてみました.
 通史は鉄道史研究のベテランである長船友則さんが担当してくださいました.
丹念な調査と手堅い記述に加え,貴重な資料をふんだんに公開してくださったので,米子界隈の鉄道の全てを知ることができます.
 グラフ頁も,古典ロコから始まりC51,54,57,D51,8620,C11とバラエティに富んだラインナップを美しい写真によって構成しています.
 また,昭和40年代に山陰本線で使われていた客車の中から,特徴ある形式や番号を藤本哲男さんが纏めて下さいました.
 さらに,米子周辺で最後まで残った私鉄である,日ノ丸自動車法勝寺線を訪問記とグラフで紹介しました.
 現代中国蒸機は,この15年間に見ることができた北京,天津周辺の蒸気機関車たちです.

定価:本体3,600円+税

蒸機の時代 No.33

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● 動態保存機C57 1-中国地方での活躍
● ニューハンプシャー州ワシントン山の ラック式蒸気機関車
● 羽幌線の海水浴臨
● 庄野鉄司作品集 その6 中央西線の思い出 2
● 奥羽本線-大釈迦峠
● 立石峠-日豊本線
● 機関区情景
● 牟岐,小松島線の蒸機列車
● C51回想 その1 鈴鹿越えと伊勢路
● 湊町
● 東ドイツの蒸気機関車

定価:本体3,000円+税

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蒸機の時代について

日本の国鉄から現役の蒸気機関車が姿を消してから,早くも30年以上の歳月が流れてしまいました.その頃に趣味活動を実践していた人たちは,今では少なくとも40歳代以上となっているはずです.また,蒸機終焉の年に生まれた人,既に30歳代となっているのですから,完全に“歴史”の範疇です.
 けれども,今もなお蒸気機関車が現役だった時代のことを,あたかもつい昨日のように覚えている大勢の人たちがいます.一方では,自分が体験できなかった時代のこととして憧れの目をもってあの頃のことを調べている人たちもいます.
“蒸機の時代”とは,そんな,蒸気機関車のことを愛し続けている人々の,より豊かな趣味活動のために刊行が始まりました.
 編集担当は,昭和30年代から日本各地の蒸気機関車を求めて旅を続けてきた,林 嶢です.自分自身の膨大なネガアルバムから,そして幅広い交友関係の中から,選りすぐりの写真を集め,蒸気機関車が元気だった頃の鉄道情景を誌上に再現し続けています.
 対象となる地域は北海道から九州まで.時には外国の煙にも目を向けます.さらには“蒸気機関車を彷彿させる情景”も,このシリーズの中で採り上げられます.
 誌面の構成は,原則として1頁に写真1枚ずつとしています.これは,数多くの写真を掲載しようとするあまり,1枚ずつの大きさが小さくなって,せっかくの“写真”を楽しむことができなくなるのを防ぐためです.また,写りこんでいる情報が失われるのを惜しむ,という理由もあります.
 写っている個々の機関車や列車,路線についての詳しい解説は最小限に留め,見る人の夢が拡がるように配慮されています.それでも,少なくとも30年以上も時代を経た情景ばかりですから,現代では想像がつきづらいだろうと思われることがらの説明や,撮影者がその時点で感じたことなどは,若い世代にも“その時代”を理解してもらうことができるよう,最小限の説明を付け加えています.最小限の記述とはいえ,時代考証には細心の注意を払って記しています.
 このように,このシリーズは,現役の蒸気機関車を知っている人にも知らない人にも,気軽に“あの時代”を味わっていただくための本なのです.

編集担当から

小誌は世紀の替わった2000年“とれいん”の別冊として創刊され,現在では年4回発行している.タイトルのように小誌は蒸気機関車の写真集であるが,最近はディーゼル機関車,気動車も徐々に採り上げてきている.蒸機と共に非電化区間で活躍,動力近代化に多大な貢献を果たしてきた彼等も電化の進展,車輛の老齢化等により廃車されたものも多い.また国鉄がJR各社に分割,民営化され機関車の牽く列車はイベント列車,“カシオペア”“北斗星”など特別な列車を除いて客車列車は消えていった.貨物列車も高速道路の整備等輸送体系の変化により昭和の時代と比べると現在大幅に減少している.客車,貨物列車が元気な時代の主役は蒸機であり彼等の躍動する様を迫力のある大きな写真で読者に見てもらいたい思いで編集している.また紀行文,撮影談,解説等は必要最小限に留めており,そして1頁に1枚の写真を原則とした編集方針を貫いてきており,後世に残る写真集として多くの人々の書棚に備えてもらいたいと思っている.
 蒸気機関車を始めとして各車輛は日本だけに限らず外国の車輛も積極的に採り上げている.また機関車だけでなく客車も掲載してきたが,今後も機会ある毎に国鉄・中小私鉄の客車を掲載の予定である.それと共に消え去った中小私鉄の車輛も出来る限り紹介したく思っている.
 ところで写真についてはシャープな画像であることは勿論大切であるが,貴重な写真を掘り起こすことを心掛けている.またいわゆるお立ち台の写真ばかりでなく様々な場所で撮影された車輛の姿を紹介していくように努めている.そして模型愛好者の参考になるべく各車輛のディテール,列車の編成が読み取れるように配慮し編集を行なっている.それから今後は現在運行されている保存蒸機にも積極的に目を向けていきたく思っており,読者のさらなる投稿を待っている.
 最後に写真は鉄道写真は勿論のこと,大きな画面で見ることにより魅力を感じ,迫力を引き出せるものであるゆえ,84ページの小誌は1頁1枚の方針は今後も貫いていきたく思っている.また国鉄時代,輸送は鉄道が重要な役割を果たし住民の生活を支えてきた背景を顧みつつ昭和の鉄道風景を偲んでもらえたら幸いである.

レイルの歴史

レイルの歴史について画像を交えて御覧頂こうと思います.

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黒岩保美が1978年に創刊した“月刊レイル”.
左画像は第2号です.

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こちらは1979年にマイレイルと合流した時の姿.

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1980年に題字が変化しています.

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現在のレイルの原点.No.1は1980年3月に発売されました.上記3点と同じに見えますが,判型がB5からA4変形判に変わり,現在に至ります.

編集担当から

自分の仕事を宣伝するのが大の苦手という編集担当者です.
 概要に記されている通り,“レイル”は,黒岩保美が創始した本です.二代目編集者である寺田貞夫から仕事を引き継いで4年経ちました.スタートした時点の路線は守ってきたつもりですし,これからもそのままで続けていきたいと考えています.けれども,ただ守るだけでは進歩はあり得ません.時代はずっと流れ続けているからです.
 今日の出来事は,あしたにはもう歴史です.歴史は毎日作り続けられているのです.そんな歴史を,大局から観察し続け,また一方では多くの断片を拾い上げつつ,いつの日か綴り合わせたい.それが編集担当者の大きな夢です.
 今の“レイル”に欠けているもの,それは,強いていえば読者参加による本造りです.通常,特別な原稿募集はしていませんが,それは,“いつでもどんなものでもお寄せください”という意思表明でもあるのです.もっと身近な“レイル”に育て上げてください.それが担当者の願いです.

レイルについて

“レイル”の始まりは昭和53/1978年のことです.
 企画したのは黒岩保美です.黒岩といえば,長らく国鉄の車両設計事務所に在籍して多くの特急のヘッドサインをはじめ,国鉄車輛の表記文字をデザインした人です.“国鉄書体”と呼ばれる文字の多くは,黒岩が正式に図面化したものです.もっとも大きく,印象に残る業績としては,四つ葉のクローバーをデザイン化した,グリーン車のマークがあります.
 そして同時に,昭和10年代からの熱心な鉄道趣味人でもありました.写真やムービーの撮影,絵画と,精力的に鉄道情景を記録し続けました.その記録の一環として,月刊誌や書籍の編集,レイアウトにも取り組み,月刊誌“鉄道ピクトリアル”の編集を手伝い,“鉄道ファン”では二代目編集長を勤めました.
 その黒岩が,プレス・アイゼンバーンで創刊した月刊誌が“レイル”でした.“ちょっと古い”鉄道の話題を積極的に採り上げ,記録するのが主な目的の一つだったのです.この月刊“レイル”は,途中で若者向けの月刊誌“マイレイル”と合流しつつ,約2年間刊行されました.
 昭和55/1980年には,諸般の事情で月刊誌から,“とれいん”の増刊号として不定期刊化されることになりました.それを機会に,判型は従来のB5から,“とれいん”と同じA4変形判にワイド化されました.これが,現在の“レイル”の,直接的な原点です.今のシリーズ番号は,この時の巻から勘定しています.
 昭和58/1983年には,増刊号扱いから,書籍扱いへと変更されます.本屋さんでの扱いが“雑誌”から“書籍”になるというのは,取引条件などが変動するわけですが,見た目には変わるところはほとんどありません.
 このように,判型や取り扱いの形態は,何度か変化しましたけれど,その理念は,まったく揺るぐことなく引き継がれています.“ちょっと古い”鉄道の話題がメインとはいえ,単なる懐古,そして回顧趣味に陥ることなく,現代や未来の鉄道へと繋がるような編集を目指し続けています.
 一冊で幾つかの話題を組み合わせることによって,1冊の単行本に纏めることが難しい話題を採り上げることが可能ですし,一方では,スペースの都合に制約されることなくテーマを展開することができる自由自在さも,“レイル”の特長のひとつといえます.
 内容的にも,極めて地味な研究記事から気軽な日常の記録発表まで,どのような記録でも硬軟問わずに採り上げますし,日本国内から外国の鉄道まで,守備範囲に制限は設けていません.
 そんな,無限の可能性を秘めているのが“レイル”なのです.

Rail No.66

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昭和43年10月ダイヤ改正

■中国・鶏西炭鉱鉄道

昭和43/1968年の10月1日,国鉄は大規模なダイヤ改正を実施しました.設備的には東北本線の全線電化複線化完成が最大のエポックですが,それとともに動力近代化のペースに加速がついたのも,このダイヤ改正前後からでした.
 その全貌を語るためには膨大な紙数を必要とします.そこで今回は,まず,三宅俊彦さん所蔵の貴重な記録や資料から,旅客列車の運転の変遷を軸に語っていただくこととしました.その時代のファンの活動の一端は,鉄道友の会東京支部の若手メンバーとして活動しておられた関 崇博さんが詳細に語って下さいました.千代村資夫さんは,ごく短いながらも当時全国各地で見ることができた“多層建列車”の実例を示されています.河村かずふささんも,木曽路通いの思い出を記されました.あの頃の全国各地の懐かしい情景が,今ここに甦ります.
 恒例の現代中国蒸機は,黒龍江省の鶏西炭砿鉄道です.

定価:本体3,600円+税

電車の風景 No.6

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過去5年にわたって,この時期に年1回ペースで発刊して参りました“電車の風景”ですが,予想外のご好評をいただきまして,6冊目を企画いたしました.  本書はローカル私鉄に限らず,小型電車であれば都市近郊の私鉄でも守備範囲です.今回の表紙は東急玉川線,通称“たまでん”が駒沢電停付近を往く姿で,“三丁目の夕日”そのものの街並みに,グッと惹きつけられます.これと名鉄がメインとなりますが,名鉄の方も木造車を集めたという渋いもの.いずれも40年以上前の姿とはいえ,今日のありようからすれば想像もつきません.また,ローカル私鉄の方は,ゲテモノの宝庫であった岳南鉄道をはじめとして,今回も盛りだくさんです.これらの貴重な記録を,形式写真を中心に1ページあたり1~2点という,既刊と変わらぬ贅沢なレイアウトでお目にかけます.

■本書に登場する鉄道(登場順)
カラーグラフ…スイス登山鉄道・ユングフラウへの道(WAB,JB)
郊外電車 思い出のカラー(カラー・ダイジェスト)…阪神国道線/近鉄生駒線/近鉄伊賀線/岳南鉄道/東急玉川線/新潟交通/阪急/札幌市電
本文…札幌市電/新潟交通/茨城交通水浜線/東急玉川線/岳南鉄道/名鉄の木造車/近鉄伊賀線/阪急の小型車/大分交通別大線

定価:本体3,500円+税

蒸機の時代 No.32

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● 思い出の蒸気機関車
● 真岡鉄道蒸機列車
● カナダBCレイルの風景 ブリティッシュ・コロンビア鉄道
● 庄野鉄司作品集 その5 中央西線の思い出 1
● 富士山とD52 御殿場線
● 花輪線のお召し列車
● 機関区情景 福島,白河区のC59
● 飛騨川に沿って 高山本線
● 出雲坂根
● C10
● 五日市線回顧
● 2軸ボギー客車(その2)

定価:本体2,848円+税

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