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東北の蒸気機関車-青森を中心として 下巻 著者:樋口慶一

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下巻では昭和40年以降,進捗してくる東北電化と全国的な無煙化によって各地からつぎつぎ転入してくる蒸機の,青森地区での生き様を中心に,快走するC60,C61の両ハドソン,青函連絡船の青森桟橋用にテンダーを改造した9600形のバラエティー,支線区に活躍したC11の詳細観察などを紹介しています.特に125輛を揃えたD51の形式写真,準形式写真は圧巻で1000輛を超えたD51のメーカー,ロット別差違を確認するのに絶好の資料,中には左右両面やテンダー後面まで揃った機番も多く模型化にはまたとない材料となっています.

 いままで詳細に発表されたことのない土崎工場形密閉キャブ,東北のギーゼル・エゼクター装備機群,キャブ屋根延長のバリエーション,1輛のみの奇怪な重油タンク,などなど……これぞ地元在住の定点観察でなくては成し得なかった前人未踏の大記録です.青森操車場で記録された蒸機時代の新旧貨車も鉄道模型を考える上では貴重.私有貨車の標記や北海道専用鉄道へのDLの甲種回送も珍しいもの.東北,奥羽両本線がまさに国民生活を支えた大動脈であった様子がひしひしと伝わってきます.国鉄蒸機をテーマにするモデラーなら,この本1冊で40年以上,工作の種は尽きないでしょう.

版形:上製本・箱入り・保存版

価格:本体14,000円+税
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