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編集担当から

小誌は世紀の替わった2000年“とれいん”の別冊として創刊され,現在では年4回発行している.タイトルのように小誌は蒸気機関車の写真集であるが,最近はディーゼル機関車,気動車も徐々に採り上げてきている.蒸機と共に非電化区間で活躍,動力近代化に多大な貢献を果たしてきた彼等も電化の進展,車輛の老齢化等により廃車されたものも多い.また国鉄がJR各社に分割,民営化され機関車の牽く列車はイベント列車,“カシオペア”“北斗星”など特別な列車を除いて客車列車は消えていった.貨物列車も高速道路の整備等輸送体系の変化により昭和の時代と比べると現在大幅に減少している.客車,貨物列車が元気な時代の主役は蒸機であり彼等の躍動する様を迫力のある大きな写真で読者に見てもらいたい思いで編集している.また紀行文,撮影談,解説等は必要最小限に留めており,そして1頁に1枚の写真を原則とした編集方針を貫いてきており,後世に残る写真集として多くの人々の書棚に備えてもらいたいと思っている.
 蒸気機関車を始めとして各車輛は日本だけに限らず外国の車輛も積極的に採り上げている.また機関車だけでなく客車も掲載してきたが,今後も機会ある毎に国鉄・中小私鉄の客車を掲載の予定である.それと共に消え去った中小私鉄の車輛も出来る限り紹介したく思っている.
 ところで写真についてはシャープな画像であることは勿論大切であるが,貴重な写真を掘り起こすことを心掛けている.またいわゆるお立ち台の写真ばかりでなく様々な場所で撮影された車輛の姿を紹介していくように努めている.そして模型愛好者の参考になるべく各車輛のディテール,列車の編成が読み取れるように配慮し編集を行なっている.それから今後は現在運行されている保存蒸機にも積極的に目を向けていきたく思っており,読者のさらなる投稿を待っている.
 最後に写真は鉄道写真は勿論のこと,大きな画面で見ることにより魅力を感じ,迫力を引き出せるものであるゆえ,84ページの小誌は1頁1枚の方針は今後も貫いていきたく思っている.また国鉄時代,輸送は鉄道が重要な役割を果たし住民の生活を支えてきた背景を顧みつつ昭和の鉄道風景を偲んでもらえたら幸いである.

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